Profile

プロフィール

藤間 蘭黃(ふじま らんこう)

重要無形文化財「日本舞踊」総合指定保持者。
江戸時代から続く日本舞踊の家に生まれ5歳から祖母、藤間藤子(重要無形文化財保持者)、母蘭景より踊りの手ほどきを受ける。6歳で初舞台。16歳で藤間流名取となり、長唄、能楽、囃子、茶道の研鑽も積む。曽祖母や祖母から伝わる古典の継承とともに、ゲーテの「ファウスト」を一人で演じる『禍神』、オペラ「セビリアの理髪師」の舞台を江戸に移した『徒用心』など創作作品も積極的に発表している。
2015年には世界ダンサー、ファルフ・ルジマトフ、ロシアの国立バレエ団の芸術監督、岩田守弘との『信長』を世界初演。国内外の公演活動を精力的に行いながら、初心者から師範まで幅広く指導している。2015年芸術選奨文部科学大臣賞。2016年文化庁文化交流使として10ケ国14都市で公演、ワークショップ、レクチャーなどの活動を行う。2019年度日本芸術院賞、2020年紫綬褒章。五耀會同人。



主な振付


松竹歌舞伎興行・国立劇場歌舞伎公演・(公社)日本舞踊協会公演 他

作品


平成13年10月
第9回「蘭黄の会」『水底(みなそこ)の石(いし)』(作・演出・振付)
平成19年10月
第13回「蘭黄の会」『沖太夫(おきのたゆう)』(作・演出・振付)
平成20年11月
第14回「蘭黄の会」『展覧会(てんらんかい)の絵(え)』(作・演出・振付)
平成21年6月
梅玉会『メフィストワルツ 』(作・演出・振付)
平成21年11月
第15回「蘭黄の会」『禍神(まがかみ)』(作・演出・振付)
平成23年5月
「五耀會」東京公演『楽屋(がくや)のれん』(台本・演出)
平成24年10月
ストラビンスキー生誕135年記念コンサート 『機微(きび)-KIBI-』(作・振付)
平成24年11月
第18回「蘭黄の会」『徒用心(あだようじん)』(作・演出・振付)
平成25年10月
滋賀県立文化産業交流会館主催公演「長栄座」『竹生島(ちくぶしま)』(演出・振付)
平成27年3月
公益財団法人出雲市芸術文化財団主催「出雲の春音楽祭2015」公演『KUNIBIKI-国引(くにびき)』(作・演出・振付)
平成27年10月
「出会い」公演『信長(のぶなが)-NOBUNAGA-』(作・演出・共同振付) 芸術選奨 文部科学大臣賞
平成28年3月
公益財団法人出雲市芸術文化財団主催「出雲の春音楽祭2016」公演 『JUNAN-受難(じゅなん)』(作・演出・振付)
平成29年3月
公益財団法人出雲市芸術文化財団主催「出雲の春音楽祭2017」公演 『KUNIYUZURI-国譲(くにゆずり)』(作・演出・振付)
平成29年5月
キエフの日特別公演 『展覧会(てんらんかい)の絵(え)』(ピアノ版)(作・演出・振付)
平成28年12月
国際交流基金主催 五耀會インド公演 『ラーマーヤナ』(作・演出・共同振付)
平成30年7月
富山県芸術文化協会主催公演 大伴家持生誕1300年記念『万葉高志(まんようこし)の国(くに)』(脚本・演出・振付)
平成30年10月
兵庫県立芸術文化センター主催「はじめての日本舞踊Ⅳ」公演 『THREE』(脚本・演出・共同振付)
平成30年11月
国民文化祭おおいた2018フィナーレステージ(いいちこグランシアタ) 『大分(おおいた)の山々巡行(やまやまじゅんこう)』(脚本・演出・振付)
平成31年3月
中城村主催公演『GOSAMARU-勇者(ゆうしゃ)たちの物語(ものがたり)-』(脚本・演出・音楽構成・共同振付)
令和元年9月
兵庫県立芸術文化センター主催「sound theaterⅨ」公演 『月光(げっこう)〜ベートーヴェンの恋文(こいぶみ)』(作・演出・振付)
令和3年1月
愉音主催「新春コンサート」『変身』(作・演出・振付)
令和3年6月
東アジア文化都市北九州2020−21「交流式典」『門司春秋』(作詞・演出・振付)
令和3年8月
東アジア文化都市北九州2020−21「伝統芸能の饗宴」『鳥獣戯画EMAKI』(作詞・演出・振付)

海外公演渡航先


アメリカ・ブラジル・メキシコ・ドイツ・エストニア・ロシア・アイルランド・トルコ・シリア・レバノン・モンゴル・韓国・フランス・イタリア・ウクライナ・インド・チェコ共和国・ハンガリー・ポーランド共和国・スロベニア共和国・インドネシア

その他


所作指導(テレビドラマ出演の俳優に日常の所作を指導)
NHK大河ドラマ『利家とまつ』
NHKドラマ『夢見る葡萄』
NHK金曜時代劇『秘太刀 馬の骨』
バレエ公演振付
バレエシャンブルウエスト『時雨西行』・『切支丹道成寺』




Rankoh Fujima

• Birthplace:Tokyo
• Birth:November 6, 1962

He is the successor to the Fujima Family, which has been located at “Daichi” since it was awarded during the Edo period. When he was five, he started learning Nihonbuyo dance from his grandmother, Fujiko Fujima (Important Intangible Cultural Heritage) and his mother Rankei Fujima. He has devoted himself to passing on the classical works handed down by the Daichi School for many generations and popularizing Japan traditional dance "Nihon Buyo", and has guided many students ranging from beginners to masters at the same time as he has given many public performances. He is a member of the Nihon Buyo Goyokai. He studied Nagauta music under the head of the school, the late Shojiro Kineya VI, Komparu school Noh under the late Nobutaka Komparu, and tea ceremony of the Urasenke school under Sokujitsuan. He also studied Hayashi (musical accompaniment) under the late Seiko Tosha, and his stage name is Kiyoshi Tosha. His creative works have been highly praised and the success of the work, “Nobunaga”, that he presented in 2015, earned him the Sixty-sixth Minister of Education, Culture, Sports, Science and Technology’s Art Encouragement Prize. “Japan Cultural Envoy FY2016” for the Agency for Cultural Affairs, Government of Japan.